特定非営利活動法人
NPO日本食育インストラクター協会


NPO日本食育インストラクター1級取得者インタビュー企画⑩:塩田奈菜子さん

今回は、がくぶん社の通信教育「服部幸應の食育インストラクター養成講座」で、添削指導を担当されている、塩田さんにお話を伺いました。


Q.食育活動を始めるにあたって、きっかけや、また影響を受けたことなどありましたら、その辺りからお話を進めさせていただけたらと思います。

小学生時代の私は食べることが大好きで、毎日給食室をのぞきに行くほど「食」に興味があり、その頃から大人になったら「食」に関わる仕事がしたいという漠然とした気持ちがどこかにありました。
ある時、憧れの江上料理学院に基金訓練(求職者支援訓練)の「フードコーディネーター養成講座」があることを知りました。

そこで「食育」と出会い学ぶうちに、子どもの頃いくらねだっても母が決してカラフルなゼリービーンズを買ってくれなかったことを思い出しました。買ってもらえるお菓子はいつも、テンションの上がらない地味なお菓子ばかり。
当時はまだ「食育」という言葉はなかったけれども、母は着色料や添加物に気を付けて「食育」を実践していたのだと結びつき、心躍りました。

また、今の時代、食に関する情報が溢れ、いつの間にかその中に埋もれ、自分の食生活が乱れていたことにも改めて気づかされました。
そして「食育」を知れば知るほど、多くの人に伝えたい!という気持ちが強くなったのです。



Q.現在取り組まれている食育活動を教えてください。忘れられないエピソードなどもありましたらよろしくお願いします。

色々な形で、「食育」を伝えていこうと思っています。
「キッコーマン食育講座」、「食育推進全国大会㏌すみだ」等様々なイベント活動を通じて、多くの食育インストラクターの仲間と出会うこともでき、一緒にワークショップを開催するなど楽しい繋がりを築くことができました。 また、コロナ禍前には友人の「ティータイムコンサート」とのコラボで食育講座を開催しました。

手製の紙芝居とピアノ演奏に歌ありの楽しい講座となり「頭も心も満たされた」と大勢の方に喜んでいただけました。 現在は主に、がくぶん社様の通信教育「服部幸應の食育インストラクター養成講座」の添削指導を行っています。  コロナ禍では、食の大切さを感じ、家族やご自身の食の乱れを見直したいと多くの方が受講されています。

ある受講者様からは「講座を受けて、食卓でお子さんたちに『今日は何で出汁を取ったでしょうクイズ~』をしています。」と教えてもらいました。とても楽しい様子が伝わり、「私もやってみたいなぁ」と、添削をしながらこちらまで笑顔になっていきます。

また、ビデオ教材では「野菜の切り方がとても分かり易く、早速家で練習してみました。」と、お返事が同封されていました。直接は会えなくても添削を通じてどこか繋がっている気持ちになります。
いつも心で「頑張れ!」と応援しながら添削をしています。

そして、1回、2回…と添削回数を重ねていくと「家族と一緒に食事を取るようになりました。」「野菜は皮も調理しています。」等、受講者様の意識がはっきりと変わっていくのを感じ取ることができます。
このような形で「食育インストラクター」養成の一端を担っているのだなぁと感じつつ、私自身もまた皆さんから、毎回やる気と元気をもらっています。

私の「食育」は「文字」で伝えることです。 年齢層も10代から90代ととても幅が広いので、読みやすく、綺麗にまた丁寧に書くことは勿論、年齢を重ねた方には少し大きめの文字で書くよう心掛けています。
そして、添削指導を始めてから、「文字」を綺麗に書きたい!という気持ちが強くなり、「がくぶん社」様の通信教育で「ペン字」を習い始めました。美しい字が書けるように練習中です。

話は戻りますが、「ティータイムコンサート」で講座を聴いて下さった方が、「食育で地域をつなげたい!」と食育養成講座を受講されていました。
興味を持ってくれたこと、きちんと伝えられたことに喜びとやりがいを感じられました。

Q.活動内容について、多くのインスタラクーの方々に参考になりそうなエピソード、ありがとうございます。通信教育の添削また食育活動と忙しく活躍されているなか、プライベートはどのように過ごされていますか?

趣味の家庭菜園を楽しんでいます。
プランターでの菜園になりますが、季節ごとに様々な野菜を植えて旬を楽しんでいます。
受講者様の中にも「家庭菜園を始めました」などの話が多いので、共感できる部分が多いです。

「食育」を知ったことで私自身が若い頃より健康になり、「食の大切さ」をしみじみと実感しました。
また、あまり関心のなかった主人が食品表示を見て買い物をしている姿を見ると「食育活動成功~!」と心の中で喜びの舞!

これからも周りの大切な人と健康で楽しく年を重ねられるように、自分のできることから上手に食育を伝えていけたら良いなと思っています。

「食育」は「文字」で伝えること、とのお話、自分の食育活動を短い言葉で表していただき、素晴らしいと思いました。いつも丁寧でがくぶん社からの信頼も厚い塩田さん。通信教育の添削により、2人目3人目の塩田さんが育っていきそうだな、とふと思いました。今後のご活躍を祈念いたします。


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