特定非営利活動法人
NPO日本食育インストラクター協会


NPO日本食育インストラクター1級取得者インタビュー企画⑦:武田恵さん

自ら積極的に勉強やボランティアの機会を見つけて活動してきた、愛知にお住いの武田恵さんにお話を伺いました。まじかに迫った定年、将来はより一層の食育活動という夢を描いていらっしゃいます。


Q.まず、食育インストラクターを目指したきっかけを教えてください。
子供の頃から食べることに興味があり、短大で中学校教諭2級普通免許家庭を取得しました。社会人になり、もっと勉強したくて食育インストラクターを取得しました。1級の試験は、1回落ちてしまって大変でしたけど、食育インストラクターの資格があったから、いろいろなイベントにお声をかけていただけたので、とても感謝しています。また11月25日からの東日本料理学校協会研修会(オンライン)での聴講も楽しみにしているところです。

Q.今まで、どのような食育活動に参加されてきたのか、ご紹介いただけますでしょうか?
今は、民生委員として高齢者のお宅を訪問して、食生活の相談に乗ったり、地域のイベントで味覚の授業のお手伝いや講師として授業もさせていただいています。また、県や市主催の催し物に積極的にボランティアで参加してきました。それらの情報は、名古屋市の広報誌が各家庭に配られるので、それを毎回しっかりチェックしていると、意外と載っていましたね。

COP10(生物多様性の国際会議)が愛知で開催された時には、あいちいのちいただき隊として、愛知県のブースで伝統野菜の調理の仕方を実演しました。また、名古屋市の食の安心安全推進会議の公募委員を、2期4年務めさせていただきました。これらへの参加は、県や市に食育ボランティア登録していたからでもあり、声をかけていただき、非常に良かったと思っています。

Q.2年間コロナ禍により中止でしたが、今年2022年の食育推進全国大会は愛知で開催でしたね。愛知の食の魅力や食育活動、何か特徴がありましたら教えてください。
愛知は昔から発酵が盛んで、さしすせその調味料(塩は今はないですが)の会社がある恵まれた地域です。三河みりんや八丁味噌、いっぱい紹介したい地元の企業があります。特にまるや八丁味噌の浅井社長さんの伝統的な味噌の継承には尊敬の念に堪えません。また調味料以外でも、今年6月の全国食育推進大会、個人で表彰された日本料理一灯の長田勇久さん、愛知の伝統野菜を料理に使いとても美味しいですし、お話しも面白いです。私も八丁味噌をはじめ白だしやみりんやお酢等を使用した愛知の食文化を継承していけたらと思います。

Q.最後に、将来に向けて、食育活動に対する抱負を教えてください。
来年の5月で定年を迎えるので、その後は本格的に食育活動をしていこうと思っています。 近くの高校から食に関する授業を20時間程度お願いしたいとのお話をいただいています。資格にもご興味があるとのことなので、食育インストラクターの資格も高校生に薦めていきたいと思っています。採用されると良いのですが(笑)。今は、知識や技術を増やす準備を進めているところです。来年6月からの第2の人生を楽しみたいと思ってわくわくしています。

追記:2年前、蓮根堀で、それも掘る前にしりもちをついただけで手首骨折、病院でのあだ名がレンコンになってしまいました。どうも骨密度も低下していたようで、食事療法で徐々に改善。また今年は血糖値の数値が糖尿病予備群から糖尿病に、少しずつ薬を減らしていくところです。食事は本当に大切ですね(笑)。こういう経験も食育インストラクターとして伝えていけたらと思っています。

広報誌などをチェックしたり、いろいろな勉強会に参加したり、積極的に取組まれているお姿、素晴らしいですね。自ら行動していくことが次に繋がるのだと感じました。今までの経験を活かし、定年後、食育活動を本格化させたいという新たな目標・夢が少しずつ実現していくことを祈念しております。ありがとうございました。食事療法もがんばってください。

 
小学校での食育授業の1コマ 10年以上前ですが、いただき隊の時のエプロン

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