特定非営利活動法人
NPO日本食育インストラクター協会


NPO日本食育インストラクター1級取得者インタビュー企画③:大和一恵さん

息子さんが繋げてくれた“食育”との縁
自ら学び、“食育”の視点を取り入れながら、仕事、ボランティア、趣味など幅広く活動する熱意を取材!

今回は、自分の仕事の中に食育の観点を導入され、ボランティア活動でも幅広く食育に貢献され続け、消費生活アドバイザーでもいらっしゃる大和(やまと)さんをご紹介します。

Q. まず、大和さんが食育を知ったきっかけは何ですか?
保護者対象の家庭教育学校で初めて食育に出会い、当時から食事バランスガイドが印象的で気になる存在でしたが、10数年後、今度は調理師を目指す息子が食育を受講することになったのをきっかけに食育と再会し、改めて学ぶ機会を得て以来触発され続けています。 仕事の面でも調理商品の開発設計・商品企画を行っていますが、食育の観点からも挑戦する毎日です。

Q. 現在の活動内容を教えてください。
調理家電のレシピブックの監修も仕事の1つですが、食育インストラクター目線のワンポイントにこだわり、使いやすい商品の開発を続けています。2020年度キッズデザイン賞を受賞したハンドブレンダーでは、初めての離乳食でも作りやすいレシピブックにと拘った点をご評価いただきました。

またボランティアとして、新たに関西SDGsプラットフォーム食品ロス削減分科会(ZERO FOOD WASTE)でも活動しています。昨年は、コロナ禍ゆえ、小・中学生対象に食品ロス0の自由研究コンテストを立ち上げました。それと同時に食品ロス見える化日記を起案して小学校に配布していたところ、この日記を使った自由研究がグランプリを受賞。この見える化日記のアイデアは、子供たちに食育が伝わり始めているという実感を与えてくれました。

子供の好き嫌いが多い、量を少ししか食べない、いつもお菓子を食べてばかりでご飯を食べない、料理を作ることが面倒、時間がなくて料理が作れない、高齢の親にどんな料理を出したら良いか、などなどです。一人でも多くの方に食育の重要性を知っていただきたく活動を始めました。

●キッズデザイン賞の紹介ページ
☞http://www.kidsdesignaward.jp/search/detail_200363

Q. SDGsにも大きな関心を寄せられていると伺いましたが、、、
関西SDGsユース・アイデアコンテスト2020キックオフに際し、いくつかのオンライン授業が配信されました。その中で、私は「食べる」ことで次々とSDGsの目標に連鎖していく活動について講演し、食育という身近な活動がアイデアの切り口になると好評を頂きました。食育は、SDGsを始めいろいろな活動の新たな切り口になると実感しています。

●食品ロス見える化日記
☞http://www.tabenokoshi.jp/pdf/foodloss_worksheet.pdf


Q. 今後の食育活動をどうしていきたいですか?
50の手習いで始め、FMラジオで月1回3分間のトーク番組をさせていただいています。ボランティア活動とラジオ出演を通して、「食べる」で育む豊かな感情、「いただきますとごちそうさま」で笑顔いっぱいの食生活提案を続けていけたらと思っています。特に「一人でも多くの人にどう伝えるか」、永遠の課題のような気がします。

FMラジオ生放送中食育トークシーン(右側)

どうもありがとうございました。
ご自分の仕事に徐々に食育の精神を取り込みつつ、いつのまにか、大きな食育活動として展開されてきた大和さんの取組み方、大変参考になりました。 今後のご活躍がますます楽しみです。

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