特定非営利活動法人
NPO日本食育インストラクター協会


NPO日本食育インストラクター1級取得者インタビュー企画②

今回は料理教室も主宰されている廣瀬弘子さんをご紹介します。
廣瀬さんは、2012年に逗子市内の小学校で食育講座をスタートさせ、すでに8年間、食育活動を展開されています。

Q. なぜ食育活動を始めようと思われたのですか?
子どもが通っていた小学校での食育の講演をきっかけに、食に対する意識が変わり、調べていくうちに食育インストラクターという資格がある事を知り、通信教育のプライマリーから勉強を始めました。実際に活動を始めようと思ったのは、身の回りに食に関して困っている方がたくさんいる事を知ったからです。
子供の好き嫌いが多い、量を少ししか食べない、いつもお菓子を食べてばかりでご飯を食べない、料理を作ることが面倒、時間がなくて料理が作れない、高齢の親にどんな料理を出したら良いか、などなどです。一人でも多くの方に食育の重要性を知っていただきたく活動を始めました。

Q. 食育活動を進めていく上で工夫されていることなどありますか?
常に時代に即した食育を心がけていますが、聴講者の皆様が、何を知りたいか、今どのような状況なのか、困っていることは何か、をしっかり把握することが大切でまた難しいと思います。
講座の最後まで、飽きることなく、聴いていただけるように、一緒にお箸の持ち方の練習をしたり、体操を入れたりしています。そして最後には必ず質問時間を設けています。その時に、聴講者の本当にお困りのことが質問として出てくることも多いからです。
またWithコロナの時代に、家庭での安心安全な食を皆様に考えていただけるような内容を、テレビ会議などの方法でお伝えできたらいいですね。


小学校での、講義の一コマ

Q. 食育活動をやっていて良かったと思える時は?
いろいろな出会いや学びがあることはもちろんですが、私の講座をきっかけに食育に興味をお持ちいただき、食育インストラクターの資格を取得したり、講師としてご活躍されている方がいらっしゃることがとても嬉しいです。また、食育活動は、「心のこもったご飯があれば、幸せな気持ちになれる」という私の思いを確かなものにしてくれています。

Q. 廣瀬さんは子育て、介護とも経験され、日本文化にも興味をお持ちと伺いました。
遠州流茶道宗家にて茶道、小笠原流礼法宗家本部にて礼法を学んでいます。経験や学びは全て食育に活かすことができると思っていますし、楽しみでもあります。
日本文化の担い手でもある廣瀬さん、料理教室では旬を大切にした和食を教えていらっしゃいますが、意外にも薪、炭でのBBQもお気に入りのようです。やはり、食の基本は「心のこもったご飯をみんなで楽しくいただく!」ことのようですね。今後の更なるご活躍を楽しみにしております。

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